OYOの不当表示疑惑
OYO LIFEのみなさん、クソ物件オブザイヤー「不動産テック賞」の受賞おめでとうございます!
同賞受賞のお祝いもかねて、ひとつ爆弾を投下したいと思います。
OYOの広告手法についてです。
インフルエンサーを使ったステマ疑惑など叩けばホコリばかり出てきそうなんですが、きょうのところは比較広告に焦点を当てたいと思います。
OYOは公式サイト(https://www.oyolife.co.jp)で、「これまでの賃貸よりもお得!」とほかの不動産屋さんで部屋を借りた場合とかかる費用の比較グラフを掲載していますね。
このような広告を出す場合、主張する内容が客観的に実証できないとアウトなんです。
消費者庁:
OYOのグラフをみると基準の家賃は18万円ぐらいでしょうか?
OYOの場合は毎月、固定で18万円ずつかかる計算です。
一方、他社の場合は初月に60万円以上かかると表示されています。敷金礼金など初期費用がドーンとかかることは確かにありますからね。
「他社はぼったくりだ! OYOが日本の不動産を変える!」ということです。期待に胸がふくらみます。
念のため、同一物件でOYOを利用した場合と他社を利用した場合を比較して検証してみましょう。
ちょうど、私が1カ月借りた目黒区内の物件のひとつ上の階、同じ間取りの部屋がSUUMOに出ていたので、そのデータを使います。
私がOYOに1カ月間で払った家賃と共益費の合計は14万5664円です。
一方、SUUMOに出ていたひとつ上の階のお部屋は、家賃9万4000円で共益費は1万500円です。敷金礼金はかからない物件でした。
その他、鍵交換費用1万5000円、クリーニング費用3万円、仲介手数料5万1700円がかかります。
合計は20万1200円なので、OYOがいう通り初月の費用でみればだんぜんOYOが有利です!
ただ、2カ月住み続けた場合、OYOは29万1328円、他社は30万5700円。
3カ月になるとOYOは43万6992円、他社は41万200円になってアッサリと逆転されてしまいます。
OYOのグラフでは16カ月目でも自社が安いと示されているのに、おかしな話ですねー。
※このような場合もあることを小さな字でもいいから書いておけば、セーフ判定になったかもしれません。
でも、忘れてはいけません。OYOの利点を。
そうです、OYOの物件には家具、家電がついています!
OYO LIFEのCEOを名乗る勝瀬博則氏(登記されている役員の中に同氏の名前はない)は、物件オーナーに対し「20万円の家具、家電を投資する」と説明しています。
引用:https://www.sumave.com/20190621_11568/
同氏の説明通り、20万円分の家具、家電を自身で買いそろえたとしましょう。
それでも、初月の費用は40万1200円です。
OYOのグラフで基準になっている家賃が18万円であることを差し引いても、60万円以上というのはちょいと盛りすぎではないですか?
では、その家具、家電とはいったいおいくらほどのものなのでしょうか?
まずは冷蔵庫。ハイアールという中国のメーカーの製品ですが、1万8286円でした。
続いて洗濯機。こちらはハイセンスという中国製品で2万2800円。
電子レンジにいたっては、6790円(ハイアール製)です。
ベッドとテーブルはニトリでそれぞれ1万1019円と3695円。
こちらが値段を調べた家具、家電の合計は、6万2590円でした。
その他、寝具類やタオル、ごみ箱、トイレットペーパーなどが用意されていますし、OYOの物件は全部屋WIFI付きで、光熱費もコミコミです。
ただ、それらを高く見積もっても、20万円には届かないのではないでしょうか?
もし、このようなケースが続出するようだったら、景品表示法に抵触することが濃厚で、物件オーナーに対する詐欺が成立する可能性も浮上します。
ホテル事業でも問題が噴出しているようですし、OYOに司法のメスが入るのは、秒読み段階になったといっていいのではないでしょうか。